放射線安全と健康:知識と協力の架け橋

第12回日本放射線事故・災害医学会
年次学術集会

会 期
927 - 28
会 場
北九州国際会議場

大会会長挨拶

  • 第12回日本放射線事故・災害医学会/日本放射線影響学会第67回大会
    合同大会
  • 大会会長 岡﨑 龍史
  • 産業医科大学 産業生態科学研究所 放射線衛生管理学
大会会長 岡﨑龍史

第12回日本放射線事故・災害医学会を9月27日−28日に北九州市にて初めて開催させていただくことになりました。日本放射線影響学会第67回大会との合同大会となります。

「日本放射線影響学会第67回大会では、原子力・放射線事故対応のシンポジウムを、山下俊一先生及びウクライナの研究者をお招きする予定です。日本放射線事故・災害医学会の会員もご参加ください」と、明石真言理事長にお声かけしたところ、第12回大会を連続でするように指名されました。そのような理由で合同大会となっております。このシンポジウムでは原子力規制庁の委員にもシンポジストとしてお願いしています。27日には「放射線教育」のシンポジウムも組みました。

28日は、明石真言先生による恒例の「最近の放射線事故」、長谷川有史先生による「アメリカ原発の法規制と推進」、さらに東京電力ホールデイングス株式会社の産業医菊地央先生に「福島原発事故の当時の対応とその後」は講演をお願いしています。さらに、メインシンポジウムとして、日本産業衛生学会と日本保健物理学会を含めた4学会による「原子力・放射線事故災害対応」を企画しました。産業医科大学は公的には最初に福島原発事故を支援した機関ですが、その立役者となった森晃爾先生及び立石清一郎先生にシンポジストとなっていただきます。両先生は日本産業衛生学会の理事長及び代議員です。また、日本放射線衛生学会理事長の田代聡先生、日本保健物理学会会長の杉浦紳之先生、本学会から前川和彦先生にシンポジストとなっていただき、それぞれの立場から今後の放射線事故対応に関して議論を深めていきたいと考えています。日本産業衛生学会や日本保健物理学会等の会員の皆様にも後援をいただき、様々な学会の立場から語り合えればと考えています。それらを含めて大会テーマを「放射線安全と健康: 知識と協力の架け橋」としております。

北九州市は、皿倉山、高塔山と門司地区からの夜景が非常に美しく、日本一の称号を得ております。また、小倉城や庭園、門司レトロ、平尾台などたくさんの観光地があり、森鴎外、松本清張、松本零士、高倉健など著名人のゆかりの地でもあります。北九州は海に面している事から海産物や河豚も有名ですが、地元グルメ料理としてぬか炊き、焼きうどん、焼きカレー、鉄なべ餃子などもございます。

今回、2日間に渡る合同大会ということで、手が回らず皆様にご迷惑をおかけすることとあるかもしれませんが、ご容赦ください。ご協力いただいた関係者の皆様には感謝申し上げます。

最後になりましたが、北九州で学び、また北九州を楽しんでください。多数の皆様のご参加を心よりお待ちしています。