この度第44回日本性科学会学術集会大会が山口県下関市で開催されることとなりました。開催日は2025年10月5日で、前日の10月4日は市民公開講座も企画しています。開催場所は下関市の海峡メッセ下関で、会場からは関門海峡が一望でき、山口県の自慢の観光地でもあります。そんな風光明媚な場所で開催される本大会のテーマは「多様な性と生を謳歌する」として、あらゆるセクシャリテイに対しての理解と寛容さ、人として成長するための性教育、加齢とともに変わっていく性への考え方など、性と生に対してポジティブなメッセージを送り、学会参加の後は、どなたも前向きな気持ちになり、笑顔で日々を過ごせる一助になるような学会になればと考えています。
具体的な講演内容についてですが、まず前日の市民公開講座は、男女の性のすれ違いを本音で話したいと企画したものです。性について真っ向から考え、熱いでデイスカッションをしますので、たくさんの方に参加していただきたいと思っています。
学術集会当日は多分野から講師の先生をお呼びしております。性教育のレジェンドといわれる、村瀬幸浩先生(最近出された「おうち性教育はじめます」は25万部以上売れている大ベストセラーです)と河野美代子先生(「さらば悲しみの性」は今も性教育に携わる者にとってのバイブルです)のコラボ講演は、二度と実現できないであろう贅沢な、そして若い方々にこそぜひとも聞いていただきたいスペシャルな企画です。メデイアに引っ張りだこの哲学者、山口大学国際総合科学学部教授、小川仁志先生による、哲学からみた性のお話もなかなか他の学会では聞けない内容になると思います。岡山大学大学院保健学研究科教授の中塚幹也先生の生殖のお話や、レインボー山口のパートナーシップ制度についてなど、多様な性のありかたを医療と社会面から考えるご講演も楽しみです。
一般演題も多分野の皆様から、セクシャリテイに関する新しい知見や症例などのたくさんのご発表をお待ちしています。
河豚(地元ではフクと呼びます)、クジラ、あんこう、瓦そばなど美味しい食べ物もたくさんあり、開催地の海峡メッセ下関では関門海峡を眺めながら、近くでは思わずたくさんの買い物をしてしまう活気ある唐戸市場もあり、足を延ばせば角島、秋吉台、元乃隅神社などを周るドライブもおすすめです。観光にも最適な秋の山口はきっとご満足されることと存じます。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
おいでませ山口。