― Evolution ―

第34回九州アルコール関連問題学会

The 34th Kyushu Alcohol Related Association

会 期
2023年2月24日(金)・25日(土)
会 場
福岡国際会議場

会長挨拶

  • 第34回九州アルコール関連問題学会 福岡大会
  • 大会長 熊谷 雅之
  • 医療法人優なぎ会 雁の巣病院 理事長・院長
Yasuo Morimoto , PhD

「おっしょい!」「おいさ!」

 2020年の初頭から猛威を振るいだした新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にて、全世界が甚大なる影響を受け、博多の街も2年連続で山笠がない夏を迎えました。しかし、今年2022年7月、3年ぶりに博多の街は勇壮な掛け声に包まれ、博多祇園山笠の追い山笠、舁き山笠がかえってきました。

 我々も、2020年7月に『第42回日本アルコール関連問題学会 (大会テーマ:Evolution ~発展・進化し続ける依存症医療~)』を福岡国際会議場で開催する予定でした。しかし、ご承知の通り、この感染症の影響を受け、断腸の思いで中止という判断を余儀なくされました。時はたち、あれから2年、この度、第34回九州アルコール関連問題学会を2023年2月24日(金)から2月25日(土)の2日間、あの時と同じ福岡国際会議場でリベンジと称して開催させていただくことになりました。この九州アルコール関連問題学会自体も、第31回の沖縄大会以来の3年ぶりのリアル(現地集合型)開催となります。大会テーマも、もちろん「Evolution」とし、2020年に皆さんと語り合いたかった発展・進化し続ける依存症医療を、ここ福岡でリアルに語り合いたいと考えております。

 我が国のアルコール関連問題に対する医療や支援も、底つきや完全断酒という時代を経て、多種多様な問題を抱え複雑化していく中で、動機付けや底上げ、トリートメントギャップを埋めるべく飲酒量低減、ハームリダクションなどの発展をとげ、さらなる進化の階段を登り続けています。加えて、「ゲーム障害(Gaming disorder)」が国際疾病として定義されるなど、時代に沿って依存症も多様化しております。

 今大会は、このように今までの歴史と伝統を礎に日々発展・進化し続ける依存症医療や、ストレス社会に蔓延するさまざまな依存症について考える、発展的な大会にしたいと考えております。

 ぜひ、大勢の方々にご参加いただき、福岡でお会いできることを楽しみにしております。