ご挨拶
このたび、第14回日本眼形成再建外科学会学術集会を、2027年6月に九州大学医学部百年講堂において開催させていただきます。副会長を九州大学病院形成外科 診療教授の門田英輝先生にお願いし、ともに本学会を盛り上げていきたいと考えております。
日本眼形成再建外科学会は、眼瞼、涙道、眼窩、眼腫瘍をはじめとする幅広い領域を対象とし、視機能と整容の両立を目指しながら発展してきた学会です。近年は手術手技の進歩に加え、新たな薬物療法や診断技術の発展により、眼形成医療は大きな変革の時代を迎えています。
本学術集会のテーマを「心に寄り添う眼形成医療」といたしました。私がこのテーマに込めた「心に寄り添う」とは、単に患者の不安や悩みに共感することやホスピタリティを意味するものではありません。私たちが日々診療する患者は、同じ疾患であっても、それぞれ異なる希望や価値観を持っています。より大きな侵襲を伴っても一度の手術での根治を望む方、できるだけ手術を避けたい方、低侵襲な治療を希望する方、機能的には改善していても整容面でさらなる改善を求める方など、そのニーズは多様化しています。患者一人ひとりが思い描くゴールや価値観に応えるために、病態解明や診断・治療技術をさらに発展させ、多様な選択肢を提供できる医療を追求することを意味しています。
さらに、このテーマには、患者だけでなく、学会に集う私達同士への思いも込めています。ご参加の皆様はそれぞれのバックグラウンドを持ち、診療や研究のスタイルも様々です。異なる立場や経験に基づく多様な意見を尊重しながら、建設的な議論を深めることが、本学会の発展につながると考えています。「分断」という言葉をよく耳にする今こそ、参加者同士が「心に寄り添う」ことも大切にしたいと思います。
本学術集会が、多様化する患者ニーズに応えるための知識と技術を共有し、これからの眼形成医療のあり方を考える場となることを願っております。
会場となる福岡は、古くからアジアとの交流の窓口として発展し、歴史と活気が調和する魅力的な街です。会場の九州大学医学部百年講堂は、九州大学病院を擁する病院キャンパス内に位置し、博多駅や福岡空港からのアクセスにも恵まれています。初夏の爽やかな季節に、全国の皆さまを福岡の地にお迎えできますことを心より楽しみにしております。
多くの皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。