第42回小児肝臓研究会
総合力で肝疾患に立ち向かう
2026年7月11日 (土)・12日 (日)
久留米シティプラザ 5階大会議室
(福岡県久留米市六ツ門町8-1)
谷川 健(公立八女総合病院 病理診断科部長)
株式会社オービット
〒806-0067北九州市八幡西区引野1丁目5-31-101
TEL:093-616-1417
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E-mail︓jsph42@orbit-cs.net
この度、第42回日本小児肝臓研究会を福岡県久留米市において開催する運びとなり、会長を仰せ付かりましたことは、身に余る光栄と存じます。
本研究会のテーマは「総合力で肝疾患に立ち向かう」といたしました。近年の医学・医療の進歩は目覚ましいものがありますが、小児肝疾患の領域においては、依然として原因不明の病態や治療に難渋する症例も少なくありません。こうした複雑な課題に立ち向かうためには、臨床医のみならず、生化学、放射線学、遺伝学、そして病理学といった多領域の専門家が英知を結集し、文字通り「総合力」をもって取り組むことが不可欠です。日々の診療で皆様が実感されている連携の重要性を改めて共有し、本会が次の一歩に繋がる実りある議論の場となることを切に願っております。
シンポジウムでは、「Fontan associated liver disease (FALD)を再考する」をテーマに掲げました。2025年6月に「FALD診療の手引き」が刊行されたことを受け、改めてFontan循環に伴う肝障害を多角的に検証いたします。病態の解明から評価法の標準化、予後予測、そして長期フォローアップの在り方に至るまで、現場の論点を整理し、今後の診療指針を深める機会としたいと考えております。
また、教育講演として「MASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)」と「小児肝臓病理」の二題を企画いたしました。NAFLDからMASLDへの名称変更に伴う概念の整理や、最新の診断・重症度評価の動向は、小児領域においても極めて重要なトピックです。一方、病理診断においては、久留米大学が長年培ってきたコンサルトの経験を基に、その真価を再考いたします。遺伝子診断が普及した今日においても、病態を直接的に反映する病理組織所見は、依然として診断の「要」です。本講演を通じ、形態学から紐解く病態理解の重要性を改めて皆様と共有できれば幸いです。
最後になりますが、本研究会が参加者の皆様にとって新たな知見の獲得と交流の場となり、ひいてはわが国の小児肝疾患診療のさらなる発展に寄与することを願っております。皆様の積極的なご参加と熱いご討議を、心よりお願い申し上げます。