第39回日本口腔診断学会・第36回日本口腔内科学会合同学術大会を、2026年9月10日(木)から12日(土)まで、北九州国際会議場にて開催いたします。開催にあたり、両学会の会員ならびに関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。昨年の大阪・関西万博は記憶に新しいところですが、55年前に開催された大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」でした。「太陽の塔」を制作した岡本太郎はこのテーマに否定的だったといいます。岡本は「進歩」を科学技術の進歩ではなく、人間的に充実した状態と考えていました。また「調和」とは周りに合わせたりしてできるものではなく、意見をぶつけ合うことで互いの存在を認めることから生まれるとしています。今回の学術大会のテーマは「革新と調和」といたしました。医療の分野では AI、遠隔医療、個別化医療などのさまざまな革新的な技術の活用が進んでいます。技術が進むほど、患者さんに向き合う姿勢や倫理観もあらためて意識されています。本学術大会では、最新の知見や経験を共有しながら、新しい技術をどのように臨床現場へ活かしていくか、活発に議論していただければ幸いです。本学術大会で議論がすすみ、「調和」するきっかけとなればと思います。特別講演では北海道大学の藤間憲幸先生に放射線学領域におけるAI診断について、教育講演では九州工業大学の寺本万里子先生に宇宙工学の進歩についてご講演いただきます。シンポジウムは、「口腔・顎・顔面疾患の診断の進歩」「薬剤関連顎骨壊死の診断と治療の進歩」「口腔がんの非外科的治療の進歩」「口腔内科の臨床・教育・研究」の4つに加え、日本歯科薬物療法学会とのコラボレーションシンポジウム「医薬品と口腔内科疾患」を企画しております。さらに、OLP 委員会および用語・分類委員会による共同企画としてOLL公開討論会、「掌蹠膿疱症歯科診療の手引き」作成委員会報告を予定しております。また、日本口腔診断学会認定医試験ならびに精密触覚機能検査研修会も開催されます。北九州市は、小倉、八幡、門司、戸畑、若松の五市がそれぞれの歴史と文化を尊重しながら発展してきました。小倉城、官営八幡製鐵所、門司港レトロ地区、新日本三大夜景に選ばれた皿倉山、100年以上の歴史を誇る旦過市場、さらには壇ノ浦や巌流島など、歴史・文化・自然が調和した魅力を存分に感じていただけることでしょう。学術大会へのご参加とともに、北九州の歴史、文化、豊かな食、そして人々の温かさにも触れていただき、実り多い3日間をお過ごしいただければ幸いです。北九州の地で皆様をお迎えできますことを、心より楽しみにしております。