会長挨拶

  • 第35回日本顎変形症学総会・学術大会
  • 大会長 吉岡 泉
  • 九州歯科大学 生体機能学講座 口腔内科学分野
第35回日本顎変形症学総会・学術大会 大会長 吉岡 泉

第35回特定非営利活動法人 日本顎変形症学会総会・学術大会を2025年6月5日(木)・6日(金)に、北九州国際会議場で開催させていただきます。九州歯科大学が本学会の学術大会を開催させていただくのははじめてのことであり、光栄に存じます。本学会会員および関係の皆様に心より感謝申し上げます。

さて、今回の学術大会のテーマは「顎変形症を多角的にみつめる」 ”Jaw Deformities from Multiple Perspectives” といたしました。形態や機能はもちろんですが、安全性や若手の育成、患者の満足度などさまざまな観点から、顎変形症をみつめるきっかけとなればとの思いを込めました。特別講演はSaalepraxis 病院( ドイツ )のBerthold Hell教授に頭蓋顔面手術についてご講演いただきます。教育講演は2つ予定しています。広島大学の内藤真理子教授にはQOLの評価について、九州歯科大学の森本泰宏教授には顎変形症診断の放射線学的なアプローチについてご講演いただきます。また、手術手技の伝承、コンピューターシミュレーション、治療前後の口腔(周囲)機能、開咬症例の治療戦略、顎変形症のtranslational research をテーマとしたシンポジウムを企画しています。さらに第21回 教育研修会ならびに第3回 認定医・指導医試験も実施される予定です。

コロナ禍が落ち着き、新たな生活様式のなかで社会や暮らしは活気を取り戻してまいりました。第35回学術大会は現地開催とし、学術情報を直接交換する場とできるよう準備を進めてまいります。

北九州市は小倉、八幡、門司、戸畑、若松の五市が合併して誕生しました。これらの旧五市はそれぞれに特徴があり、調和しながら発展してきました。小倉城、八幡製鐵所、若戸大橋、門司港レトロ地区などのみどころがたくさんあり、新鮮な魚介類の豊富な玄界灘にも面しています。また源平合戦の壇ノ浦や武蔵・小次郎の巌流島もすぐ近くです。本学会とともにお楽しみいただければ幸いです。北九州の地より皆様のご参加をお待ちしています。