全国総会(北九州大会)の開催にあたって
2024年度の全国総会は、令和6年10月10日(木)~12日(土)の3日間、福岡県北九州市 の北九州国際会議場(JR小倉駅から徒歩5分)を会場として開催する予定ですが、九州支部 主管の開催は前回の熊本大会(2018年)から6年ぶりということで、非常にうれしく思って おります。
ところで、北九州大会では、大会開催の核となるメインテーマを、『動物のため ヒトのた め わたしたち日々頑張ってます。集い 語ろう その取り組みを 北九州で!』と致しました。 これは、実験動物技術者の方々が常日頃より動物福祉に配慮した施設管理や飼育管理等に熱 心に取り組まれ、またよりよい実験手技等を目指して、独自にさまざまな事に努力されていることを踏まえて、ぜひ北九州大会でその日々の努力を発表して頂きたい、さらには大会で 得られた知見を職場に持ち帰って施設管理の運営等に役立てて頂きたいとの強い思いから本テーマとさせて頂きました。
北九州大会ではこの強い思いを反映させるために、まず最初に一般演題(口頭およびポス ター)のカテゴリーの中に、「日常業務の取り組み」を新設し演題募集を開始しました。つ ぎに、テーマに謳われている「集い 語ろう その取り組みを」を実現化するために4つのワー クショップを企画致しました。皆様には、これらのワークショップへの参加により、得られた知見を自施設に持ち帰って施設スタッフの方々と情報共有等を通じて施設運営に役立てて 頂き、さらにはその成果を次の全国総会で発表いただく、といった好循環に繋ぐことができればと思っております。強い思いから立ち上げられた企画であるワークショップへ、ぜひご 参加頂きたいと思います。
北九州大会では、上記以外にも興味深い企画をたくさんご用意致しました。特別講演Ⅰで は、ネコもヒトも幸せに長生きできる夢の実現に関与しているAIM研究の宮崎 徹先生によるご講演、特別講演Ⅱでは地元北九州市の産業医科大学産業生態科学研究所の森本泰夫先生 による化学物質の有害性やリスク管理手法に関するお話、特別講演Ⅲでは文部科学省研究振 興局ライフサイエンス課の柴﨑浩之先生より、動物実験について、行政官、研究者さらには患者様のそれぞれの視点からお話し頂きます。さらに、シンポジウムⅠでは「技術者目線か らのDX技術」(日本実験動物学会との共催)、シンポジウムⅡでは「感染事故の少ない今だ からこそ、マウス・ラットの感染症」(実中研との共催)およびシンポジウムⅢでは「動物実験の適正な機関管理について」といったタイトルのお話を視聴することができます。その 他、JCLAMセミナー(日本実験動物医学専門医協会との共催)、教育セミナーなどの勉強会、またWell-beingひろば、論文相談およびVR体験コーナーなども設けておりますので、ぜひ会場内あちこちを巡ってたくさんの新しい情報を集め、いろいろな方々との人脈作りにも お役立て下さい。
今回、大会を開催するにあたって、多くの団体の皆様から、協賛金、広告、ランチョンセ ミナーおよびホスピタリティルームなど様々な形でのご支援を、加えて器材展示にも多数の ご出展を賜りました。ご参加およびご支援くださる皆様のお力添えにより、本大会を開催で きることを心からうれしく思っております。関係者の皆様方に心より深謝申し上げます。 最後に、北九州市は現在と過去があちこちに散りばめられたとても魅了ある町です。この 北九州の地に、全国から技術者の皆様とご支援くださる企業の皆様にお集まり頂き、会場で の議論や様な場所での情報交換が活発に行われることを心から切に願っております。